
次に授業日に部活動の休みの日を設定していますかという、問いを投げかけています。これに対して全く休みを設けていないというのが約5割います。逆に1回・2回・3回、普段の授業日にも何らかの形で休みを設けています、というところも5割程です。そのようなことを考えていますと、もし、休日にもびっしり練習してる。普段もびっしり練習してる。年がら年中休みの日がなくなる。そのそまな様な練習をしているというところも実際あるということが考えられます。逆に休むことによってプラスアルファーにしていくという考え方もあります。この辺も昨日の全体会でも出ていましたが、我々も考えていく必要があるのではないでしょうか。
週に1.2回活動を休むとどうなりますかという問いに対しましては、週1.2回休んでも力の低下につながらないと考えている指導者が圧倒的にいます。ここでもう一度上の問いをみてみますと、一回も休まないでというところも約5割ぐらいいるんですが、1.2回休んでも部活動の力等にはあまり変化はないというふうに多くの人がおさえている。
このようなことから、中学生の発達段階を考えていきますと、休日を取ることはやはり必要ではないでしょうか。また、大切なことではないかということがいえると思います。一種の観念的指導が残念ながら、まだ残っているようです。休みを休日にとるか、授業日にとるかは先生方の考えの分かれるところではないでしょうか。次の問いに生徒が部活動を休むことについてどういうふうに考えていますか、という問いを投げかけています。
大きく二つに分かれます。事情があれば仕方がないのでしょうか。そういう考えかたは多いんですが中には「考えられませんよ。勝つためには休みはありませんよ。」という、考え方もそうです。それはそれでいいと思うんですが、大事なことは、指導者が何を第一に考えているか、とういうことがまず大事ではないでしょうか。
そういう部活を持っているときの基本方針をはっきり打ち出すことによって、その生徒やあるいは保護者にも理解させて、私はこういう方向でやっています。うちのはこう取り組んでいます、というのがはっきり伝わっているときは、大きな問題はないと思いますがその辺があいまいの場合はとまどいがあるのではないでしょうか。
優先させる順位事項として、学校毎に決めていないのが多いかもしれません。例えば、一番うちの学校では、部活よりもまず公的なものを第一にする。それから例えば委員会活動的なものを絶対優先する。ごく普通のことのようだと思うのですが優先順位というのは学校によって、あるいは個人によってあいまいになってくるのがあるのではないでしょうか。ここら辺も我々の中の問題だと思います。実際に考え方とか違いますと生徒とかとまどいますし、保護者も同じ学校の中でも、なぜこう違うのかという考え方もありますので、ここら辺で学校毎にきっちり整理していく必要があるのではないでしょうか。
(6) 現在、部活動をしている生徒の将来について
現在、部活動で活動を続けている生徒の将来について尋ねてみました。現在、部活動を行なっている生徒が、高校等に進学後、どのくらい定着するかということを予想して頂きました。そうしましたら、80パーセントの指導者は半分くらいの生徒が続けるのではないかと予想しています。このことは、選手の強化、選手層の厚さなどという面から考えますと非常に好ましいことだと思います。
また、生涯スポーツの観点から考えますと、それも好ましいことではないでしょう。次の問いも含めて考えていきますと、生涯スポーツまで続けていくことが指導者の多くの気持ちです。ここでは72パーセントの指導者が生涯スポーツまで続けて欲しい。また、なかったらスポーツにたずさわって欲しいというように、やはり指導者は考えているようです。
このことからも中学校の部活動というものは、広い意味で生涯スポーツの一つの入り口として位置づけることができるのではないでしょうか。
また、出発点として、他のスポーツに移行するという柔軟性も我々には必要ではないでしょうか。小学校、中学校で、例えばバスケット、野球をやっていたから、そのままその後もその
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